【泉質別】殺菌剤の選び方

この記事はこんな方、こんなお困りごとにオススメです

  • 温浴施設の設備管理ご担当者様
  • しっかりと殺菌しているのにレジオネラが検出されてしまった
  • 日々の殺菌消毒でレジオネラ対策を徹底したい

レジオネラ症予防のためには施設に合わせた適切な殺菌剤の選定が重要

浴槽水は、塩素系薬剤を使用して、浴槽水中の遊離残留塩素濃度を頻繁に測定して、通常0.2ないしは0.4mg/L程度を保ちます。このとき、遊離残留塩素濃度は最大1.0mg/Lを超えないように注意します。

ただし、温泉の性質や施設の状況によっては、塩素系薬剤の効果が弱くなる場合があるので注意が必要です!

塩素系薬剤が使用できない・効果が弱くなる温泉水の特徴

  • pHが低い泉質(塩素系薬剤を使うと、有毒な塩素ガスが発生します)
  • 有機質(例えば皮脂など)を多く含むため、消毒剤の投入が難しい
  • 浴槽の容量に対して、温泉水の流量が多く、遊離残留塩素の維持が難しい
  • 鉄やマンガンと反応して、酸化物を生成することで温泉が着色する
  • pHが高い泉質の場合、塩素系薬剤の効果が低減する(ほとんど効果がなくなります)

せっかく殺菌剤を使っているのに、うまく殺菌ができていない場合は、上記のような障害があるかもしれません。あらかじめ温泉水などを利用して、塩素系薬剤との相互作用の有無を確認することが重要です!

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下図は、pH値ごとの遊離有効塩素の存在比を示しています。次亜塩素酸ナトリウムはpHの状態によって、存在形態が異なります。

  • pH3以下:塩素ガス(人体に有害)
  • 中性付近:主に次亜塩素酸で殺菌効果あり
  • アルカリ性付近:次亜塩素酸イオンが主体となり殺菌力が弱くなる

適切に殺菌を行うためには、pHの管理が必要です!

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